千代田こころのクリニック (東京都千代田区 | 九段下駅)

人のこころは個人差があるにしてもそれほど強いものではないと思っています。
日常の中でさまざまなストレスを受けていくとこころが不調和を引き起こし、やがて心身に諸症状となって現れます。そして、多くの人が耐え忍んで解決しようとしがちです。
当院では「こころの調和を軸として」という一文を掲げており、まずは失われた「こころの調和」を取り戻すことを手始めとしてそれによって諸症状の改善を目指しています。
リラックスして頂ける環境で初診では1時間程度かけてお話をじっくりと伺い、話しやすい部分からこころの不調和の原因を教えてもらい、その上で「バランスの取れた適切な治療法」へと具体的に入っていきます。
体の健康管理のために食事、運動、睡眠などに気を遣われるのと同様に、今の時代は気軽に来院されるくらいで良いと思っています。こころの健康管理のためにクリニックに相談するといった気持とともにご来院頂ければと思います。

卒業以来、精神科医として多くの現場を知り学ぶために一つの病院で長く勤めるよりも、自ら望んで区切りごとに勤務先を変え、現場主義を貫いてきました。
大学病院で精神療法・精神分析系のトレーニングを受け、一般的な精神疾患治療の経験を積み、次に大規模な精神科病院である都立松沢病院での勤務を望み、急性の症状に対応する精神科救急・重症と向き合う閉鎖病棟などで治療のあり方を深く学びました。
次に都立府中病院へ移り、リエゾン診療・合併症医療などを経験し両院で併せて10年勤務しました。
その後は、主に老年精神医学を軸に経験を積み、高齢者の認知症・うつ病と向き合い、勤務医としての最後の7年は、がんセンターで感染症指定病院でもある都立駒込病院で、がんや感染症を患う方の精神疾患対応・緩和領域のメンタルヘルスにもあたり、コロナ流行の時期には感染症病棟にも勤務しました。現在も医師としての技量を向上させるべく奮闘中です。

精神科医として歩み出す時の初期教育で精神療法・精神分析系のトレーニングをしっかりと受けることができたのが自分の基礎になっています。
決められた枠組みの中で患者さんと面談しその記録をベースに患者さんにも自己洞察を促し、そして患者さんが気づいていなかったこころの深い部分にある症状の原因を探求していくというあり方を徐々に学べたのが、医師として糧になりました。
もちろんこの診療方法は万能というわけではなく、その後は独学も含めて学びを続けてきています。
また、精神科専門病院での勤務・リエゾン診療・老年精神医学などに広く従事したことで一般的な精神疾患に対して医師として、より俯瞰して複合的に診る習慣が身につきました。
クリニックを開業後も、他の医院で非常勤医師として勤務し、他の優れた医師たちから引き続き学んでおります。これらの経験を、患者さんにとって適切な治療法を考えていく上で役立てたいと思っています。

九段下・神保町駅から徒歩数分のアクセスの良いビルに2023年6月に開院しました。
アンティークを基調とした落ち着いた空間で、患者さんにリラックスして頂けることを心掛けています。
診察は個室で医師には守秘義務もあります。そうした心理的安全性が確保された環境で患者さんが覚え始めている違和感や諸症状をお話し頂くことが、こころの深くにあるサインを知ることに繋がると思います。
また、カウンセリングにも力を入れていく方針で、病院以外で働いてきた経験を有するカウンセラーの方にも担当をお願いすることがあります。仕事関係が原因の精神疾患には、社会や仕事の環境を十分に理解した上で患者さんとお話しできるカウンセラーの存在も大切だと思っています。患者さんの症状に合わせて、適切なカウンセリングも行いたいと考えています。
まずは違和感を覚えた時、気軽に受診して頂けたらと思います。